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PROCESS
一貫生産体制
PROCESS 01

How to Make DenimRAW COTTON

PROCESS01

原綿

世界中から集められた原綿の膨大なストックがデニム作りを支える

   デニムの品質を大きく左右するのが、原料となる原綿です。カイハラでは上質な原綿を確保するために、三和工場に約5500平米の広大な原綿倉庫を設置。アメリカ、オーストラリア、ブラジルなど、世界の主要綿産地の厳選された原綿を大量にストックしています。原綿は1俵あたり225kgの単位で圧縮・梱包されており、倉庫には約2万俵が保管されています。ジーンズに換算するとおよそ550万本分という膨大な量です。
   原綿の塊は、まず開俵室に運ばれて手作業で梱包を解きます。つづいて、専用の機械でほぐして吸引し、ミキシングという工程に送ります。ミキシングでは、求めるデニム生地に応じてさまざまな産地の原綿をブレンドしつつ、土や葉などの不純物を徹底的に取り除きます。その後、綿の繊維を1本1本解きほぐし、向きを揃えて束ねることでスライバーと呼ばれるヒモのような状態に加工し、紡績工場に送ります。

PROCESS 02

How to Make DenimSPINNING

PROCESS02

紡績

一糸乱れぬ動きで原綿が糸へと姿を変える

   カイハラは1991年に吉舎工場に紡績ラインを竣工し、一貫生産体制を確立しました。ここでは、最新の紡績機械が24時間フル稼働で糸を紡いでいます。原綿を加工したスライバーは、まず練条機というマシンで太さを均一に整えます。それを粗紡機で撚りをを加えつつ引き伸ばすことで粗糸の状態にします。つづいて、ずらりと並ぶ大規模な精紡機により一定の太さの糸を紡ぎます。
   カイハラでおこなわれている紡績方法は2種類。回転する金属の輪を通して撚りをかけるリング紡績と空気の渦で撚りをかけるオープンエンド紡績です。求める生地に応じて、2種類の紡績方法を使い分けます。紡績機械はコンピュータで厳密に管理されており、不良を徹底的に防ぎます。また、工場内は糸の品質を高めるために常に一定の温度と湿度に調節されています。

PROCESS 03

How to Make DenimDYEING

PROCESS03

染色

インディゴ染料が魅せる至高のグラデーション

   カイハラの真髄ともいえるのが、染色工程です。紡績された原糸は、染色をおこなう前に整経と呼ばれる工程に回されます。600〜900本の原糸を約6000ヤードの長さのロープ状に束ね、円筒形に巻いていくこの工程で使われる設備や機械はカイハラが独自に開発したものです。整経が終わると、次はデニム生地ならではのロープ染色の工程。カイハラが日本で初めて開発に成功したロープ染色機を使って、原糸をインディゴ染料で染めていきます。
   真っ白な原糸はインディゴ染料の液槽を通り、ローラーで絞られます。最初は鮮やかなグリーンを呈しますが、高所まで巻き上げられる間に空気に触れて酸化し、徐々に藍色に変わっていきます。インディゴ染料の調合や空気に触れる時間を調整することでさまざまな色合いを表現できますが、それには熟練した技術が必要とされます。また、ロープ染色は、糸の芯が染まらず表面のみが染まるのが特徴。これにより、デニム特有の色落ちが生まれます。

PROCESS 04

How to Make DenimWEAVING

PROCESS04

織布

新旧の織機を駆使して織り上げる唯一無二のデニム生地

   インディゴに染められた糸は、織布の工程に送られます。カイハラの上下工場では多数の旧式のシャトル織機が現役で稼働。しっかりとメンテナンスをしながら大切に使いつづけられています。シャトル織機は旧い機械であるため、生地を織るスピードが遅く、安定感も劣ります。しかし、独特の凹凸があり味わい深い表情をたたえたセルビッジデニムは、新型の織機では織ることができないため、とても貴重なのです。
   シャトル織機だけでなく、最新式の革新織機も多数稼働。太番手の糸を使ったヘビーウェイトデニムに対応するプロジェクタイル織機、細番手デニム用のレピア高速織機など、さまざまな織機を使い分けてニーズに応じたデニム生地を織り上げています。このように、新旧の技術を織り交ぜながら、新たな生地を生み出す「温故創新」の取り組みが、カイハラのものづくりを支えています。

PROCESS 05

How to Make DenimFINISHING

PROCESS05

整理加工

厳しい検査を経て行なわれる最終仕上げ

   織り上がったデニム生地は、規格通りに製造されているかどうか、品質をチェックする生機検査に回されます。問題が見つかるとすぐに前工程の現場にフィードバックし、修正をおこないます。このように綿密で効率的な連携が取れるのは、一貫生産ならではのメリットです。生機検査を終えたデニム生地は整理加工という工程に送られます。ここでは、表面のケバ立ちを取り除くための毛焼き、生地にコシを出すための糊付け、ねじれを防ぐための斜行防止、生地の縮みを防ぐ防縮など、製品として出荷するためのさまざまな仕上げをおこないます。
   こうした処理を終えたデニム生地を再び検査工程に回し、品質基準をクリアしているかどうかチェックをおこないます。引き裂き強力、色差(色のムラやばらつき)、斜行防止度、引っ張り強力、剛軟度(手触りやしなり)、洗濯収縮の6項目を専門のスタッフが検査機器で入念に検査し、それをクリアしたデニム生地だけが、製品として出荷されていきます。