サスティナビリティ・
プロジェクト
カイハラではデニム製造のすべての工程において、「排水を綺麗に」、「資源を大切に」、「空気を綺麗に」を念頭においたサステナブルなものづくりを行っています。
紡績 SPINNING
カイハラでは世界各国から上質なコットンを輸入。不純物を取り除いた後、リング精紡とオープンエンド精紡の2種類の方法で糸を紡いでいます。工場内は温度と湿度が厳格に管理されており、コンピュータ制御で自動化された設備で安定した品質の糸を生産しています。
環境に優しいオーガニックコットンのほか、リサイクルセルロール繊維、リサイクルポリウレタンなどの再生素材も製品に取り入れています。
不純物を除ききれなかった原綿である「落綿」や紡績工程で出た綿クズなども回収してリサイクル。資源を最大限に有効活用しています。
織布 WEAVING
70〜80年代に作られた旧式のシャトル織機から最新の革新織機まで、新旧織機を駆使して、様々なニーズに応じたデニム生地を織り上げています。以前は生産ロットの切り替え時に発生する残布を廃棄物として処理していましたが、現在は80%を再資源化できるようになりました。
革新織機を使うと生地の両端の“ミミ”と呼ばれる部分が廃棄物として出ますが、その素材感を生かして、ぬいぐるみや足拭きマットの材料として有効活用しています。
染色 DYEING
カイハラが日本で初めて開発したロープ染色機を使い、インディゴ染料で染色を行います。染色で使う大量の水は近くの清流から取水、染色後の排水は徹底的に浄化して元の河川に戻します。現在、技術開発を進めており、将来的に水の使用量を50%まで削減することを目標としています。
洗浄水のリサイクルが可能な「D-SPEC ECO」や糸の油分や汚れを除去する洗剤を使わない「E-BLUE」など新たな染色技術で水使用量を削減。さらに最新技術「i-Next」では、水使用量を削減しつつ、多彩なカラー提供が可能に。
染色機の基本性能を大幅に進化させ、時代が求める環境性能を実現。設備、処方、工程の最適化で染料廃棄ゼロへ挑戦、化学薬品の約6 0 % 削減 ( 当社比)
最新のD - S P E C ( E C O ) で採用した洗浄水再利用システムを導入。洗浄条件( 絞り、温度、時間e t c . )を解析し、最適化することで約4 0 % 節水 ( 当社比)
加工 FINISHING
整理加工の工程では、表面の毛羽立ちを取り除く毛焼き、ねじれを防ぐ斜行防止、縮みを防ぐ防縮など様々な仕上げを行います。洗いをかける際に使う水の再利用、加工に使用する薬品量を最小限にするなど、隅々まで環境に配慮しています。
色落ちなどを表現する二次加工では、水の使用量が1/10程度で済むレーザー加工のニーズが高まっています。そのため、レーザー加工に適した生地の開発にも力を入れています。