自然と調和するデニムギア
デニムはジーンズやデニムジャケットなどのウェアだけでなく、ライフスタイルに関わるさまざまなアイテムに形を変え、暮らしを豊かに彩ります。アウトドアでもそれは同じ。強く、ナチュラルなデニム生地は、むしろ自然の中でこそ持ち味が発揮されると言ってもいいでしょう。今回は、そんなデニムのあるアウトドアライフをインテリアスタイリストの遠藤慎也さんに体験してもらいました。






アウトドアでは“何もしない”のが至福の時
仕事で多忙な日々を送る遠藤さんにとって、たまに友人たちと楽しむキャンプは数少ないリフレッシュできるひと時。最近のお気に入りの場所は、東京からのアクセスもいいキャンプ場の林間サイト。
「広々とした場所よりも、木々が鬱蒼としている方が僕にとっては居心地がいい。隣のサイトとの距離も離れているので静かに落ち着いて過ごせるのも魅力です。降り注ぐ木漏れ日も美しく、自然に包まれた気分を堪能できます」
いつも一緒にキャンプをする仲間にシェフがいるので、料理は全部おまかせしてしまうそう。遠藤さんはというと、自然の中を散歩したり、焚き火を眺めたり、自分のペースでアウトドアを満喫します。
「仕事をしないオフの日は、ひたすらダラダラ過ごすのがいいんです。火を眺めならお酒を飲むのが至福の時間ですね」




スタイリングにアウトドアでの経験が生きる
そんなマイペースにキャンプを楽しむ遠藤さんですが、アウトドアでの経験が仕事に役立つこともあるといいます。
「キャンプシーンのスタイリングをすることもありますが、自分が実践しているので、しっかりリアリティを持たせることができます。また、プロダクトとしてアウトドアギアのデザインが好きなので、個人的に少しずつ買い集めているんです。それもあまり他人が持っていないようなマニアックなものを海外から個人輸入したり。そのおかげで、ギアの使い心地をレポートするような仕事の依頼も来るようになりました」



自然の中に溶け込むデニムテント
家具と同様にヴィンテージ感のあるギアが好みだという遠藤さん。今回のキャンプで初めて、ノルディスク×カイハラのグランピングテント「アスガルド」を使ってみました。その感想は?
「みんなで集まるメインテントとして使ったのですが、一番小さい7.1平方メートルのモデルでも3人でゆったり過ごせました。ワンポールの構造とサイドの立ち上がりのおかげで、広々として開放感のある空間になっているのを実感しました。インディゴブルーのテントは初めて使うので、自然の風景に馴染むかどうか心配でしたが、思ったよりも落ち着きのある色合いで自然に溶け込んでいました。クラシックなワンポールのデザインとインディゴブルーの相性も良いですね」
林間サイトにとても映えるので、また使ってみたいという遠藤さん。アウトドアにおけるデニムの可能性をあらためて実感したようです。

Nordisk × KAIHARA DENIM ASGARD7.1
デンマーク発の老舗アウトドアブランド「ノルディスク」と、日本発の世界的なデニム生地ブランド「カイハラ」のコラボレーションによるワンポールテント「アスガルド」。デニムの風合いと色合いを生かしたポリエステルとの混紡素材を使用。ルーフを2トーンにするなど洗練されたデザインが魅力です。また、ポールをアルミ製にして軽量化を図るなど、機能性も追求しています。
¥175,000+tax
お問い合わせ先: nordisk.co.jp

1984年生まれ
ヴィンテージテイストを取り入れたモダンかつ味わいのあるスタイリングを得意とするインテリアスタイリスト。雑誌などでインテリアのスタイリングを手がけるほか、ショップのディスプレイや店舗の空間コーディネートなど幅広い分野で活躍している。
Photo by :Shiga Shunsuke