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vol.3 ワークウェアとしてのデニム

働くデニムは美しい

いまやファッションシーンに欠かせないデニムですが、本来は働く人々のワークウェアでした。当企画はクリエイター・アーティスト・クラフトマンたちが愛用する現代の働くデニムを紹介していきます。色落ちやダメージなど実直に働くデニムは用の美が感じられ、持ち主のパーソナルな部分が見えてきます。第3回目のゲストジュエリーブランド、<GAGAN>を主宰するアーティストの高橋穂夏さんです。

強さと繊細さが融合したハンドメイドジュエリー

ヒンディー語で“空”の意味合いがあるジュエリーブランド、GAGAN(ガガン)を主宰する高橋穂夏さん。季節や時間帯によって景色や気温、香り、音が変化する空の美しさに着想を得て、強さと繊細さが融合したアクセサリーをハンドメイドで制作。ウェブストアやセレクトショップで販売していたが今年の7月、表参道にアトリエを備えた実店舗をオープン。クリエーションを共有するネイルサロン、HAND SOME(ハンサム)も併設しています。店内はウッドで統一したヴィンテージファニチャーやフラワーベースなどディスプレイにも審美眼がみえます。

「美容専門学校を卒業後、サロンに就職してヘアメイクのお仕事をしていましたがジュエリーの製作にも興味があり、通信制の専門学校へ通い勉強しました。作品を作り始めたのは2年ほど前からで、昨年の2月にGAGANを立ち上げました。」

制作を始めてから約2年でショップをオープンした高橋さん。18kやシルバー925、ひとつずつ違う表情を見せるパワーストーンを使った重厚で曲線美があるジュエリーはどの様に創られているのか。

「私はデザインスケッチを描かず、頭にあるデザインイメージを実際に手を動かしながら形にしていく手法です。先ずは形にして、出来上がったらフィット感やデザインのブラッシュアップを行って作人に仕上げていく。その作り方が好みですね。また、2020のコレクションが<Ouroboros>(蛇が自分で尻尾を食べる姿)をテーマにしています。再生と終わり、永遠や完全という意味でこれは制作している時に私が考えている事とリンクするので、このマークの真意を大切にして物作りしています。」

ジュエリーとデニムは同じ。

変化を楽しむ事で、愛着が生まれます

デザインから原型まで全てハンドメイドで制作しているGAGANのジュエリーはアトリエの一角にあるヴィンテージデスクから創られている。高橋さんが制作する際に身に付けているワークウェアはデニムエプロンです。

「エプロンは学生の時に購入しました。当時は特に意識せずデニムの素材を選びましたがいまとなっては汚れは目立たないし、丈夫なので自然と長年使ってます。アトリエをオープンする以前、自宅で制作してウェブサイトで販売していたのでジュエリーを気に入ってくれるお客さんと直接触れ合う機会が少なかったのですがこの空間だと、すぐにサイズを調整することも出来きるので、このワークスタイルに変えて良かったですね。常連さんや友人が遊びきて、何時間も会話したりすることもあり、作業が滞ることもありますが笑。」

交友関係も幅広い高橋さん、最近は友人のヴィンテージショップで購入したリーバイス501を穿いて作業することもあるという。

「古着だと中々、自分のサイズに合うモノに出会わないけどこの501はウエストもシルエットもジャスト。すごく気に入っていて毎日穿いてるくらい。私服でも愛用しています。ジュエリーの魅力は使っていくと自然と肌に馴染み、変化を楽しめます。デニムも同様で素材自体にホールド感があり、身に付けていると愛着が生まれてくるアイテムですね。」

“ouroboros ”をテーマにした2020 collectionのルックブック。毎シーズン、各クリエイターと共にブランドの世界観を表現している。高橋さんはヴィジュアルディレクションを担当。

PROFILE
高橋穂夏
ジュエリーアーティスト

1996年生れ。ヘアメイクアップアーティストを行いながら、ジュエリーの製作を開始。GAGANを立ち上げる。2020年7月、表参道に実店舗をオープン。ネイルサロンHANDSOME(ハンサム)も併設。

住所:東京都渋谷区神宮前3-2-17 (木曜日close)

※7/29〜8/4までISETAN新宿 2F Restyle TokyoにてPOPUP開催中。

HP:gagan.tokyo

Instagram:@gagan.jewelry

Instagram:@handsome_tokyo

 

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