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代官山BARBER BOYSオーナー兼プレイヤーの樅山敦による連載企画

BARBER BOYSのオーナーでヘアメイクもされる樅山さんによる連載企画、「映画とデニム」。映画やファッションにも造詣が深く、デニムの魅力が存分に味わえる映画をコラムと共に紹介します。

Let’s Get Lost/ブルース・ウェーバー監督作品/1988年公開

穿き込まれ色落ちしたデニムと手のかかる男は似ている。

『どこか壊れていて、弱さとダメさもあるけど、人を物凄い力で魅了する天才ジャズトランペッターのドキュメンタリー映画。身も心もボロボロになった夜は、愛する女に抱きしめて欲しい。母性的な愛はチェット・ベイカー を静かに安心させる。「大丈夫、何てこと無いわよ…」そんな言葉に癒され、その女から離れたくなくなる。あまりにダメ男すぎて、だけどあまりに美しすぎる等身大のチェット・ベイカー を赤裸々に迫った写真家ブルース・ウェーバー監督。そんな彼をおそろしくクールに、そして真人間に(笑)落とし込んだ傑作映画。特にライブ前の楽屋シーン、鏡を覗き込みヘアを整えている若き日のハンサムなチェット・ベイカー 。その瞳の奥に ある”絶望と不安”も見事に斬り撮っている。取り立ててファッション的ではないけど、白Tにデニム姿が自然体で実にカッコイイ。デニムはアメリカが生んだ究極の一品だと再確認できる。やはり限りなく少数スタッフで作り上げた映画は被写体との距離感が近く何処までも自然体に撮れるんだね。ジャズのカッコよさと、その裏側にある絶望と不安を象徴する、シワだらけのチェット・ベイカー が吹くトランペットと歌声は、毒を含む甘さだが、柔らかく実にしっくりくる。な〜んてエラッソーに、何様だよオレ。穿き込まれ色落ちしたデニムと手のかかる男は似ている、色気があるのだ。そして女は放っと置けずに、優しく抱きしめてくれる。そして足取りは驚くほど軽くなり、次に進めるのだ。最後に実話ね!本作公開の直前、チェット・ベイカー 謎の転落死、アムステルダムで没する。明らかに常軌を逸している。だからこそ、この映画は今も輝き続けるのだ。』

番外編 〜Spotify〜オレのサントラ「Let’s Get Lost」

映画のみならず、音楽にも詳しい樅山さん。ここからは番外編、『オレのサントラ「Let’s Get Lost」』と題した、同映画の世界観を踏襲した10曲をセレクト。ぜひ、お聴きください。

※↓こちらをクリックするとspotifyに移動します。

『オレのサントラ「Let’s Get Lost」』

 

PROFILE
樅山敦

福島県いわき市出身。1980年代後期からヘア&メイクアップアーティストとしての活動をスタート。広告からファッション誌、俳優やミュージシャンまで幅広いジャンルで活躍。代官山の理髪店『BARBER BOYS』オーナー兼プレイヤー。また、男性整髪料ブランド『CHET』ディレクターも務める。

HP : barberboys.jp

Instagram:@barberboysdaikanyama 

HP:chet55.com

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