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代官山BARBER BOYSオーナー兼プレイヤーの樅山敦による連載企画

BARBER BOYSのオーナーでヘアメイクもされる樅山さんによる連載企画、「映画とデニム」。映画やファッションにも造詣が深く、デニムの魅力が存分に味わえる映画をコラムと共に紹介します。

女と男の観覧車 / ウディ・アレン監督作品 / 2017年公開 

デニムのようにカジュアルだけど、どこか上品なシャンブレーシャツ

1950年代のニューヨークが舞台のこの作品は、なんといってもジャスティン・ティンバーレイクがクールにシャンブレーシャツを着用。特に印象的だったのは、雨のコニーアイランド、海岸のボードウォーク下で雨宿りしつつのランデブーって中々メロウなシーンがあって、一見するとデニムのようにカジュアルだけど、どこか上品なシャンブレー使いのスタイリングは完璧。渋くて味わいある男性像に歩み寄る生地は、繊細でいて丈夫なんだよね。作業着として輝き、サラッと着れば休日に寄り添い、ビジネス使いではクリーンなアタリにもなる。シャンブレーは頂上に至る道が限りなく沢山ある山のよう。それって、焼きそばと一緒だね!レンジで1分ぐらい加熱した麺を、ほぐしながら炒める。水をジャーと掛け回し、ザク切りのキャベツを入れて炒めてもいいし、野菜を入れなくてもいい。全部混ぜてウスターソースを掛ける。立ち上がる匂いが食欲をそそるね!たまらないね!好みだけど、蒸し麺の粉末ソースが付いてりゃそれでいいし、隠し味にカレー粉をちょっと入れるのもいいし、仕上げにダシ粉を掛けるのも、静岡おでんみたいでいいかもしれない。いいしが、後から後からついてくる。焼きそばの作り方って色々あるんだ。どうやって作っても、美味しく出来ちゃうところが、焼きそばの度量の大きさだね。ほらね、シャンブレーと一緒でしょ!歴史的には1595年のフランス北部のカンブレーが発祥地。軽くて通気性が良い特性を活かして、下着やベッドカバーに使用してたんだって。1901年にはアメリカ海軍のワークウェアまで広がったらしいよ。シャンブレーシャツをデニムパンツにインしてダンガリージャケットを羽織るスタイル。いわゆるブルーワークってやつね。ミリタリーとデニムを中心としたワークウェアって、いつの時代も相互に影響し合って不滅なんだよね。足元はオールデンのチャッカかウエストンのローファーで決め込みたいね。歴史を洋服で味わう満足って、そそるね。シャンブレーって、落ち着くね。映画の話に戻しま〜す。ウディ・アレン の情景描写は毎回うっとりするねぇ!今回も遊園地がめちゃくちゃロマンティックなこと。そのレストランで働く破壊的な人妻が、ハンサム野郎に引っ掛かり人生が狂いだす物語なんだけど、連れ児に放火癖があるわ〜、再婚した夫は酒癖悪いわ〜、マフィアと駆け落ちした前妻との娘が帰ってくるわ〜で、登場人物がどいつもこいつもクズばかり(笑)だから面白い! 人生って観覧車のように同じ場所を回転するだけなの?辿り着く場所は結局一緒なの?まぁ〜、Amazon Primeで拾って観て下さいよ。いや〜っオレね、ファンで、昔っから追っ掛けてんだけど、現在84歳のウディ・アレン 流の皮肉は最初っからいい線いってたと思うよ。色々と女性問題があるみたいだけど、1977年、元恋人の女優ダイアン・キートンに話を持ちかけ、男女の出会いから別れをシニカルに描いた「アニーホール」みたいな、後世に残る映画を作っちゃてるんだから。別れた女を使って、恋人に戻り、出会いから別れまでのリアルな設定で、監督、脚本、出演するって、こりゃ立派な変態です。しかもこの変態、1971年からほぼ年1で映画作ってるからね!素晴らしいよ。映画や目的を達成するには、1つしか方法がない。小さなことを積み重ねることなんだね。ウディ・アレンさん、変態は、ほ・め・こ・と・ば、だからね。

番外編 〜Spotify〜オレのサントラ「女と男の観覧車

映画のみならず、音楽にも詳しい樅山さん。ここからは番外編、『オレのサントラ「女と男の観覧車」』と題した、同映画の世界観を踏襲した10曲をセレクト。今回は1939年ニューヨークで設立したジャズレーベル、ブルーノートからの選曲になります。ぜひ、お聴きください。

 

PROFILE
樅山敦

福島県いわき市出身。1980年代後期からヘア&メイクアップアーティストとしての活動をスタート。広告からファッション誌、俳優やミュージシャンまで幅広いジャンルで活躍。代官山の理髪店『BARBER BOYS』オーナー兼プレイヤー。また、男性整髪料ブランド『CHET』ディレクターも務める。

HP : barberboys.jp

Instagram:@barberboysdaikanyama 

HP:chet55.com

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