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写真家ヴァンサン・フェラーネ が切り取る、新世代パリジェンヌ

様々なファッション雑誌で撮影を手がけると同時に自身の作品の制作を続けている、注目のフランス人フォトグラファー、ヴァンサン・フェラーネ。彼の写真は飾りの無いありのままの被写体が映し出されているだけではなく、どこかに彼なりの『美』の表現方法が再現されているように感じる。今回は彼の作品集の中から新世代パリジェンヌ、ジャンヌ・ダマスを撮影した「Iconography – XXV Figures of Jeanne Damas」の作品集を紹介します。

独自の表現方法で被写体と向き合い、“美”を創造する

ダマスはブログやインスタグラムなどで独自のセンスが評価され、今やパリを代表するイットガールとして、世界中に多くのファンを持つ。ファッションだけではなく、メイク、ライフスタイルまでも女性の憧れの存在です。本作は彼女のブランド「ルージュ」の洋服でのスタイリングやメイク道具、タバコの吸い殻、パスポートまで、すべて日々の生活の中で彼女が身につけているもので構成されており、ニュートラルな背景で自分自身を再現してもらうというフェラーネのアイデアからこの撮影が行われました。彼女のソーシャルメディアでの周りからの評価、表現方法の魅力に彼は気づいており、同じ要素やツールを用い、普段と変わらない彼女のありのままを切り取っています。

さらにフェラーネはシュルレアリスムにおける作品の共同制作の手法である「優美な屍骸」を用い、身体的表現方法を取り入れました。古典期に見られるポーズの「コントラポスト」、イスラム教国宮中の女奴隷「オダリスク」の姿、映画の中で危険な魅力を放つ煙草を持った「ファム・ファタール」、ポップアートへの言及を用い、ダマスのアイコン的魅力とフェラーネの美への表現方法の2つを繋げることによってさらなる彼女の美しさを創造しています。

※優美な屍骸(ゆうびなしがい)とは、シュルレアリスムにおける作品の共同制作の手法で、複数の人間が互いに他の人間がどのようものを制作しているかを知ることなしに自分のパートだけを制作するというもの。

『Iconography – XXV Figures of Jeanne Damas』
Libraryman (www.libraryman.se)
¥6,000+tax
ハードカバー/215mm×275mm/48ページ
www.libraryman.se/vincet-ferrane-iconography
PROFILE
Vincent Ferrané /ヴァンサン・フェラーネ

1974年フランス生まれ。プロダクション「Modds」に所属しながら、パリを拠点にフォトグラファーとして活躍。

HP:vincentferrane.com

Modds HP :  modds.fr

instagram : @vincentferrane

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