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代官山BARBER BOYSオーナー兼プレイヤーの樅山敦による連載企画

BARBER BOYSのオーナーでヘアメイクもされる樅山さんによる連載企画、「映画とデニム」。映画やファッションにも造詣が深く、デニムの魅力が存分に味わえる映画をコラムと共に紹介します。

 

レイニーデイ・イン・ニューヨーク/ウディ・アレン 監督作品/ 2019年公開

きゃしゃな体型が美しく、清潔感があり、いい塩梅に華やか

女にふられて泣いたことがある。

オレのキスは何点だった?と問う前に女は去って行った。な~んてね!そんなキザこと言えないよ~、何たってオレはシャイなんだから…。だけどね、この映画は圧倒的にセリフ回しがキザというかクールというか…、いちいちカッコイイのよ!女にふられて。「ウソだろ。酒が要る。」「酒とタバコが要る。」「本当に要るのはバラードだ。」とかね、キザでしょう!

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」はオレにとって「塩梅(あんばい)」が非常にいい。

料理の世界で使う言葉で、これは美味しいと心から感じる料理には、作り手の舌が記憶している「ちょうどいい頃合い」「ほどよい加減」がものを言う、これが塩梅なんだ。「役者のディレクション」「ロケ地」「映像」そして「セリフ」どれも塩梅がいいのよ!特に「衣装」はいい塩梅で洒落てる!今回の主人公「ギャッツビー」彼は終始シャンブレーをいい塩梅で着てる。2013~2014年の雑誌「popeye」のファッションページもロケ地やモデルのディレクション、絵ズラのイメージはこんなんだったなぁ~!オーセンティックでさり気なく上品。でもこの映画のスタイリングはニューヨークの着こなしというよりも、パリの勝新太郎こと「セルジュ ・ゲンズブール」が少しだけ入ってる!「フレンチ・トラッドを2020年仕様にアップデート」とでもいうのかな~!シャンブレーのボタン4つ外しに見丈長めのジャケット、スリムパンツは裾2クッションで足元は白ってシルエットがゲンズブールっぽいけど…、きゃしゃな体型が美しく、清潔感があり、いい塩梅に華やかってところが2020年仕様って感じがするねぇ。ヘアが短髪だとオレ的にはもっと良かったけど…(笑)

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」は学生の物語。学生時代って誰にでもあるわけじゃない。

恋をしたり、殴りあったり(笑)、部活やテストに追われて…、そして卒業。卒業証書を持って、門から出て、その門から駅までの道の間に、自分が過ごした学園生活がよみがえってきて、それに別れを告げるの。普遍的だね~。ウディ・アレンは学園生活の恋愛模様を独特な変態目線で撮り、普遍性をアップデートした作品に仕上げた。映画監督数入れど、誰にも出来ないくらい長くやり続けてる先輩、もちろん変態は褒め言葉だからね!Netflixに落ちてるから是非。ていうか、Netflixにはいい塩梅な映画がたくさんあります。自分好みの映画監督や役者を見つけて、泣いたり笑ったりして楽しんでね。心が楽になるかもしれないし、それで1ワットでもいいから、みんなが明るくなればいい。映画って本当にいいものだよ! 

番外編 〜Spotify〜オレのサントラ「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」

映画のみならず、音楽にも詳しい樅山さん。ここからは番外編、『オレのサントラ「レイニーデー・イン・ニューヨーク」』と題した、同映画の世界観を踏襲したセレクト。今回はあえて西海岸の名門ジャズ・レーベル「Pacific Jazz Records」からの選曲です。ぜひ、お聴きください。

PROFILE
樅山敦

福島県いわき市出身。1980年代後期からヘア&メイクアップアーティストとしての活動をスタート。広告からファッション誌、俳優やミュージシャンまで幅広いジャンルで活躍。代官山の理髪店『BARBER BOYS』オーナー兼プレイヤー。また、男性整髪料ブランド『CHET』ディレクターも務める。

HP : barberboys.jp

Instagram:@barberboysdaikanyama 

HP:chet55.com

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