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デニムミュージアムをイメージした期間限定ディスプレイ

難病とたたかう子どもたちのための寄付金集めを目的とし、16年前にピエール・エルメ氏が自身のブティックでささやかに始めた活動『マカロンデー』。現在では様々な団体が参加する大々的なチャリティーイベントになっています。日本では夏至の日を『マカロンデー』に定め活動を展開。今年は『マカロンデー』の理念に共感した〈カイハラデニム〉が、協賛を発表。5月26日(水)〜6月29日(火)の1ヶ月間、ピエール・エルメ・パリ青山ではデニムミュージアムをイメージしたディスプレイが施されています。今回は発起人である貝原淳之専務とPH PARIS JAPON株式会社代表取締役社長のルデュ・リシャールさんにイベントの経緯についてお話を伺いました。

世界に誇る〈カイハラデニム〉こそ、日本の伝統文化の象徴

 

――リシャールさんはどのような経緯で〈カイハラデニム〉について知ったのですか?
リシャール:もともと福山や尾道が大好きで、以前から尾道にある『ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道』に行かせていただいていました。『ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道』にあるデニムを使った客室に感銘を受けて、ホテルの総支配人に貝原さんを紹介していただきました。日本のデニムの素晴らしさは知っていましたが、先月、貝原さんに福山にある工場を案内していただいてからというもの、さらに日本のデニム文化、ひいては〈カイハラデニム〉のもの作りの姿勢に魅了されました。原材料から始め、いくつもの工程を経るデニム作りは、すごく刺激的で勉強になりました。そしてデニム作りに対する真摯な姿を拝見し、同じもの作りに携わる者として、もっと私たちも見習わなければと思いました。
貝原:そうおっしゃっていただけてありがたいです(笑)。
リシャール:日本のデニムブランドで、御社ほど大きなブランドは他にありますか?
貝原:あります。ただ染色の機械や設備は、弊社が一番だと思います。特に、インディゴのカラーを自由自在に表現できるのはうちだけです。
リシャール:あとヴィンテージの織機を使っているので、古き良き風合いがいくらでも再現できる一方で、今の時代にマッチしたモダンなもの作りを展開されているのが素晴らしいと思います。
貝原:ありがとうございます。
――貝原さん的には、最初に今回の企画の話をいただいた時はどんなお気持ちでしたか?
貝原:本当にありがたかったです。我々はアパレルが本業ではありますが、それ以外の分野でもデニムの可能性を探りたいと以前から考えていました。〈ピエール・エルメ・パリ〉さんは、弊社とは全く違う業界で展開されていらっしゃるので、そこで一緒に何かをすることで、デニムの可能性がグッと広がるのではないかなと、非常にワクワクしています。
リシャール:『ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道』のように、スタッフのユニフォームやベッドやソファーなどの客室の内装に至るまで、デニムは色んな形でライフスタイルに浸透しますよね。そういった部分がすごく魅力的です。アパレルからライフスタイルまで、またラグジュアリーからカジュアルなど、デニムはあらゆる可能性を秘めていると思います。とりわけ最近のアパレル業界では〈ルイ・ヴィトン〉が〈シュプリーム〉とコラボを実現するなど、ジャンルの垣根を越えたプロモーションがトレンドになっています。特に若い世代の方たちに訴求をするなら、デニムを使った展開がぴったりだと思います。

デニムとフランス菓子。共通点は伝統を重んじつつ、新たなチャレンジを続ける理念

――お互いのブランド理念で、共感できることはどんなことですか?
貝原:〈ピエール・エルメ・パリ〉さんも弊社も、もの作りの背景が一緒だなと感じました。もの作りに対する姿勢であったり、コンセプトであったり、そのプロセスをすごく大事にされるその考え方に共感しました。それで今回ぜひご一緒したいと思いました。
リシャール:〈カイハラデニム〉さんの素晴らしさは、伝統的な技術を駆使して、新たなもの作りに積極的に取り組んでいるところですね。弊社も1998年に日本初となるお店をホテルニューオータニに出店して以来、日本の文化を大切にしていますが、私は日本のデニムも大事な文化の一つであると思っていましたので、いつかご一緒したいという気持ちがありました。『マカロンデー』の期間は特別に、お店の従業員のユニフォームにデニムを取り入れ、内装はデニム作りの工程や、製品を仕上げるまでに必要な素材を展示したりするなど、〈カイハラデニム〉さんのもの作りの姿勢がひと目でわかるようなレイアウトになっています。お客様は、デニムのユニフォームを見た瞬間にお店の印象も変わるでしょうし、何より新たな世代の方々に注目していただきたいです。限定アイテムも素晴らしいものがたくさんあるので、この機会にぜひご覧頂ければと思います。
――近年では世界的にサスティナブルなもの作りが提唱されていますが、お二人の会社ではどんな認識を持たれていますか?
貝原:地域に根付いたもの作り、地域の自然の資源を利用したもの作りをしていかなければならないと考えています。例えば、デニムを染める際に水はすごく重要な材料になるのですが、インディゴを使うので、染色の工程を経るとその水が真っ青になってしまうのです。そのまま廃棄してしまうと自然環境的には害悪なので、その排水を、リサイクルをすれば飲料水として使えるくらい綺麗なものに戻してから、自然に返しています。世界のトレンドとして地球環境を保全するという理念は正しいですし、企業としてもその姿勢は続けていかなければならないと思っています。我々もサスティナブルの理念といいますか、自然環境に優しいもの作りをして、地球が未来永劫続くような環境を次の世代にも作って行かなければならないと思っています。
リシャール:もちろん、サスティナブルなもの作りは常に念頭にあります。ただ弊社は〈カイハラデニム〉さんよりは遅れていると感じています。プラスチック素材は、私たちの毎日の仕事の中でよく使うものですが、特にコロナ禍の今は、衛生面を考えるとプラスチックが一番使いやすいのです。ただ来年の春ごろまでにプラスチックを生分解性プラスチックに移行していく予定です。まずはじめにマカロンに使用するトレーから切り替えていくことに取り組んでいますが、コロナ禍の影響でプランが狂ってしまっています。
貝原:先日リシャールさんからお聞きしたのですが、コロナ禍の影響で果物の生産者の方たちが需要がなくなり、廃棄しなければならなくなった大量の果物を使用した、マカロンを開発するという取り組みをしているとうかがいました。その素早い対応力には敬服しています。

次の協働は福山で

――協働第2弾の可能性も含めて、両社の今後の展望をお聞かせください。
貝原:弊社としては、協働はぜひもう一度実現させたいと思っています(笑)。
リシャール:もちろん、やりましょう。次は福山で(笑)!
貝原:現在、さまざまなグッズを開発しているので、リシャールさんにもお見せしながら、そこから新たな発想が生まれたらマイナーチェンジしつつ、製作していけたらいいなと思っています。僕らの場合、発想がアパレルベースなので、飲食業界で展開されているリシャールさんの発想がすごく新鮮に感じるのです。そういう部分は期待しています。
INFOMATION
PIERRE HERMÉ PARIS Aoyama

〒150-0001
東京都 渋谷区 神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 1•2F

MACARON DAY マカロンデー

開催日 : 2021年 6月 21日(月) 夏至の日

期 間 : 2021年 5月 26日(水)〜 6月 29日(火)

HP:pierreherme.co.jp

Instagram:@pierrehermejpoficial

 

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