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樅山敦による連載企画

BARBER BOYSの樅山さんによる連載企画、「映画とデニム」。映画やファッションにも造詣が深く、デニムの魅力が存分に味わえる映画をコラムと共に紹介します。

ル・グラン・ランデヴー / クロード・ルルーシュ監督作品 / 2020年公開

これぞまさしく「藤原ヒロシ・スタイル」

ロックダウンしたモナコの街をフェラーリのフロントグリルにカメラをセットし、240Kmのスピードでひたすらぶっ飛ばす6分の短編映画。グランプリが中止になったからね、なんかやらないとね…、アルベール殿下挙げての作品となったのよ。こちらはモナコの王子様でお母さんが女優のグレース・ケリーね、へへへへっ…。フェラーリ・ジャパンのオフィシャルサイトで観れるから、チェックしてみてよ!さて、デニムね。F1ドライバーのルクレール君がビタビタのデニムだね、顔面カッコイイし、ひげの長さも丁度いい。花屋の女の子もはいてるね、ストレッチが入ってるピタピタのスリムフィット、お顔も美人過ぎず、なんだかカワイイ、同性とも上手くやって行けそうな感じだね、女子同士は色々あるみたいだから..。ビッカビカのフェラーリ初ハイブリッド車「SF90ストラダーレ」にはビタビタピタピタなデニムが合うねぇ。モナコで1番格式高いホテル「オテル・ド・パリ」「最新型フェラーリ」「モナコ王子」と来てデニムだよ〜、これぞまさしく「藤原ヒロシ・スタイル」結婚式だろうがパーティーだろうがレッドカーペットだろうがデニム。先輩にドレスコードは関係ねぇんだよ。ブレが全くねぇんだっつ〜の、先輩は。変わらない先輩、素敵です。昔ね、冬のある日、撮影で御一緒しまして、先輩と。富士の樹海ロケだったかなぁ〜、早朝のサービス・エリアで移動休憩、オレはトイレに向かったのよ。横目で食堂を観たら、先輩があったか〜いお蕎麦をすすってたの、しかも立ち食いで。オレの足はトイレではなく、自然と先輩の方へ向き「朝から蕎麦ですか?」オレも若かったからこんな質問しちゃったのよ、トホホな人間だよオレは。でも先輩は「モミヤマさん、冬ロケの蕎麦は身体が温まるし消化も良い」と答えて頂き、そっから3年間、オレの朝食は蕎麦!「モミーは早朝に蕎麦を打ってる」って噂になって、毎朝は止めたけど(笑)今でも時々、朝はあったか〜い蕎麦。オレはこの人について行けば「次の段階に行ける」って思った人の言うことを聞くタイプなの。野村監督について行った古田のように、素直なのよ。ピュアなのよ。自分で言ってるよ、トホホ…。話を戻します。この映画は続編なの。1976年に「ランデヴー」って9分の短編映画があって、早朝のパリをフェラーリのフロントグリルにカメラをくくり付けて、ひたすら爆走、ただひたすら…。スピード違反、信号無視、一方通行無視でドライバー逮捕と映画お蔵入り。本当はね、1965年に製作したらしいよ。ルルーシュ監督の代表作で66年の映画「男と女」の今で言う「プロモーション・ビデオ」として作ったと思うよ。「男と女」もレーサーの物語だからね。「ランデヴー」はスッタモンダあって10年後の発表になったけど、オレはこっちの方が好きだなぁ〜、デニムが出てこないから書かなかったけどね。YouTubeに落ちてるから是非!めちゃくちゃ迫力あるから。しかしまぁ、65年にPVって誰もやってないよー。スピード狂のルルーシュ監督、アンタ天才。

番外編 〜Spotify〜オレのサントラ「ル・グラン・ランデヴー

映画のみならず、音楽にも詳しい樅山さん。ここからは番外編、『オレのサントラ 「ル・グラン・ランデヴー」』と題した、同映画の世界観を踏襲したセレクト。1966年フランスで発足、世界最古のインディー・レーベル「SARAVAH」からの選曲。な〜んか良いんだよねぇ〜、ゆるくて。是非、拝聴ください。

PROFILE
樅山敦

福島県いわき市出身。1989年からヘア&メイクアップアーティストとしての活動をスタート。2007年代官山にオープンした理髪店「BARBER BOYS」オーナー兼プレイヤー。2016年男性整髪料ブランド「CHET」のディレクター。2021年Panasonic バリカンのヘアスタイル監修も務める。

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