SNS
SALES
ART

樅山敦による連載企画

BARBER BOYSの樅山さんによる連載企画、「映画とデニム」。映画やファッションにも造詣が深く、デニムの魅力が存分に味わえる映画をコラムと共に紹介します。

ダラス・バイヤーズクラブ/ジャン=マルク・ヴァレ監督作品 / 2013年公開

エイズを患った荒くれカウボーイが、余命30日と医師に告げられ、「バカヤロー、そんなのひっくり返してやるぜ!」と啖呵を切り、認可されない薬を作るメキシコルートを探し当て、自分で試し、密輸してダラスで密売、これがダラス・バイヤーズクラブ。徐々に巨大なビジネスとなり、エイズ患者を大多数救った、実話を元にした映画。アメリカでは1981年頃から流行し始め、相当数の人々が亡くなった。ほとんどは同性愛者だと報道で見た記憶がある。でもアメリカでは薬が売られて無い、政府が認可しないのだ。この頃はレーガン大統領の時代、86年頃まで政府は一切対策しなかった。今でもハッキリしないが、保守的なレーガン大統領は、同性愛者への天罰だと思っていたのではないか?と言われている。当時僕はエイズ治療はアメリカが1番進んでいると思っていたが、超大国の真実は全然違った

38ポンド(約17kg)減量して挑んだ、主人公ロンを演じるマシュー・マコノヒーはカウボーイ役なので全スタイリングにデニムを穿いている。ウエスタンハットにウエスタンシャツをデニムにイン、デカいバックルのベルトで締め上げたスタイルがなんとも格好良い。素材感も大事だが、自分にはシルエットの方が大切。デカいウエスタンシャツをタンクトップ の上から羽織って腕まくり。ウエスタン・ラリアットよろしくスタン・ハンセンが格好良く着てたから、いけるはずだ。ちなみにロンは啖呵を切った後に7年生きて、マシュー・マコノヒーはこの映画で2014年アカデミー主演男優賞を受賞した。

番外編 〜Spotify〜ボクのサントラ「ダラス・バイヤーズクラブ

ここからは番外編、『ボクのサントラ「ダラス・バイヤーズクラブ」』と題した、同映画の世界観を踏襲したセレクト。RARE GROOVE A TO Z にも掲載された、テックス・メックス (テキサス/メキシコ)系のバンド、TORTILLA FACTORY のファンク・チューン「Cookin’」を 7inchで再発したレーベル「AOE (ATHENS OF THE NORTH) 」からの選曲。

 

 

PROFILE
樅山敦

福島県いわき市出身。1989年からヘア&メイクアップアーティストとしての活動をスタート。2007年代官山にオープンした理髪店「BARBER BOYS」オーナー兼プレイヤー。2016年男性整髪料ブランド「CHET」のディレクター。2021年Panasonic バリカンのヘアスタイル監修も務める。

RECOMMEND ENTRIES
オススメの記事