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樅山敦による連載企画

BARBER BOYSの樅山さんによる連載企画、「映画とデニム」。映画やファッションにも造詣が深く、デニムの魅力が存分に味わえる映画をコラムと共に紹介します。

リベンジ・マッチ / ピーター・シーガル監督作品/2014年公開

映画「ROCKY」67歳のロッキー vs 映画「Raging Bull」70歳のラモッタのパロディー映画。生卵を一気飲み、クラブでコメディアンのように客いじり、生肉サンドバッグなどのオマージュには思わず笑ってしまったが、貧しさから逃れるため、嫌々ながら再びリングに立つ年寄りボクサーのストーリーが泣ける。彼等の仕事は結果至上主義「いい結果を出す」ためには、技術だけを磨く取組みだけでは進歩は望めない。血へどを吐くほど心身を鍛え、そこから這い上がった者こそが勝者になる。そして家族愛が心の支えには欠かせない。

ヘンリー・シャープ役のシルヴェスター・スタローンはチープ・シック。自分に合った安くて良いものを選び、長く愛用する。トレーニング以外は勿論デニム、人の注意を集めたりしない、流行おくれになったりもしない。

削ぎ落とされた、シンプルな着こなしがビリー・マクドネン役のロバート・デ・ニーロ。何でも似合うワケではないから、自分に似合う服を選ぶベーシックなスタイル。

仕事とは元来厳しいもの。スタローンもデ・ニーロも真の難しさを体験して通過した者同士。そこが人間味を感じる役者の由縁。

番外編 〜Spotify〜ボクのサントラ「リベンジ・マッチ

ここからは番外編、『ボクのサントラ「リベンジ・マッチ」』と題した、同映画の世界観を踏襲したセレクト。今回はピッツバーグ産テクノ・レーベル「Pittsburgh Track」からSummer Chill-Out Mixを選曲。

 

PROFILE
樅山敦

福島県いわき市出身。1989年からヘア&メイクアップアーティストとしての活動をスタート。2007年代官山にオープンした理髪店「BARBER BOYS」オーナー兼プレイヤー。2016年男性整髪料ブランド「CHET」のディレクター。2021年Panasonic バリカンのヘアスタイル監修も務める。

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