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樅山敦による連載企画

BARBER BOYSの樅山さんによる連載企画、「映画とデニム」。映画やファッションにも造詣が深く、デニムの魅力が存分に味わえる映画をコラムと共に紹介します。

マンハッタン/ウッディ・アレン監督作品/1979年公開

最も美しいニューヨークへのモノクローム・オマージュ。

77年「アニーホール」の成功で制作会社に好きな映画を撮って良いと言われたウディ・アレン。78年「インテリア」とそして79年のこの映画「マンハッタン」を制作した。いきなり溜め息が出るオープニング、モノクロのマンハッタンがとてつもなく美しい。そして郷愁のメロディー、ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」がロマンチックきまわりない。この楽曲に触発され「マンハッタン」を作ることに、音楽と映像がウディ・アレンに結実、美しくない訳がない。

デニムシャツジャケットは、お行儀よく。

ボクが思うウディ・アレンの着こなしのフィロソフィーがある。

1.少しだらしのないクラシック・アメリカン・スタイル。

2.流行り廃りのない服が好き。

3.天然素材が好き。

4.服に気を使っている、と見える服が好きではない。

5.服よりもマインドが大切。マインドは服を導くが、服がマインドを導くことはない。

6.そしてデニムはお行儀よくアップデート。

 

ブギ・ダウンでスキンフェード、そしてアイロンパーマを。

内容はコミカルで風刺の効いた男女5人恋物語。まぁ、どうでもいい話なんだけど、映画の背景にある思想こそがすべてだから、ねっ、変態、あっ間違えた、先輩!その先輩はニューヨークのハーレム川を隔てた北東部のブロンクス出身。別名「ブギ・ダウン」。東京のブギ・ダウンは隅田川を隔てた北東部にある台東区。ボクが最近カット&パーマでお世話になってるバーバーがある街。そして西日暮里駅へ向かう帰り道、つい買っちゃう郷愁のサンドイッチ屋がある、店名は「ポポ」。甘みをおさえた具がたっぷりのタマゴサンドとポテサラサンド、分厚くてソースがしみてるハムカツサンドがお気に入り。ちょっと食べ過ぎか?

番外編 〜Spotify〜ボクのサントラ「マンハッタン

こからは番外編、「ボクのサントラ「マンハッタン」」と題した、同映画の世界観を踏襲した選曲。今回はニューヨークと関係のない奏者、でもニューヨークの香りがするジャズをセレクト。

 

PROFILE
樅山敦

福島県いわき市出身。1989年からヘア&メイクアップアーティストとしての活動をスタート。2007年代官山にオープンした理髪店「BARBER BOYS」オーナー兼プレイヤー。2016年男性整髪料ブランド「CHET」のディレクター。2021年Panasonic バリカンのヘアスタイル監修も務める。

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