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樅山敦による連載企画

BARBER BOYSの樅山さんによる連載企画、「映画とデニム」。映画やファッションにも造詣が深く、デニムの魅力が存分に味わえる映画をコラムと共に紹介します。

エルサレム/ 1987年 スタイル・カウンシル短編映画

フレンチ・アイビー。大戦後の50年代後半、フランスに流れてきたアメリカの文化が市民に行き渡り、アメリカ人好みのトラッドなアイテムをフランス流にコーディネートした洒脱なスタイル。
代表格の映画は60年「太陽がいっぱい」。主演のアラン・ドロンも良いが、ボクのフレンチ・アイビー前夜は84年「パリ経由で再発見のアイビー・スタイル」と雑誌POPEYEが掲載。後追いで知ったボクにとって、最もフレンチ・アイビーを感じた同世代のアイコンがスタイル・カウンシル時代のポール・ウェラー。
特に、スタイル・カウンシルがパリに急接近した84年〜87年の着こなしは、いま観ても新鮮。古びることはありません。劇中のタッセル・ローファーに合わせたホワイト・デニムのセットアップ姿は抜群。ボクが着たら自動車修理工のツナギだった。トホホ…。YouTubeで是非。
スタイル・カウンシルのスタイリストがビームスのロンドンオフィス在籍のテリー・エリス。細かく言うと、ジャマイカ系イギリス人が作り上げた「英国流フレンチ・アイビー」だね。それをパンクあがり(The JAM)のイギリス人が着るって図式はどこからどう観ても洒落ている。
当時、新店舗ビームス京都のポスターがポール・ウェラーだったのを思い出す。エリスが話を付けたんだろうね。設楽社長が電話で依頼した訳ではないと思うよ。

※テリー・エリスは2003年にビームス・フェニカを立ち上げ、現在は高円寺でセレクト・ショップ「MOGI Folk Art」店主。

ボクはNumeroの別冊「藤原ヒロシ アーカイブ of メモリーズ」が面白かった。90年代後期のメンズ・ノンノ を思い出しました。
当時のメンズ・ノンノ 編集長だった日高さんがオススメしてくれた「今治浴巾の日比野こずえタオル」をずっと使ってます。オーセンティック・ホテルに置いてある様なデザインと毛羽立たない生地が気に入ってます。

 

自作の曲は崇拝するポール・ウェラー先輩に大変失礼なので、92年3月に西麻布Yellowで行われたシークレット・ギグの音源をどうぞ。スタイル・カウンシル解散後、悩んでいた時期にドラムのスティーブ・ホワイトと来日。ソウルのカバーなどをプレイ。しびれます!
リラックスしている様で、どこか緊張感が漂う、ライブ前のポール・ウェラー 。古くて素敵な思い出です。 
樅山敦

福島県いわき市出身。1989年からヘア&メイクアップアーティストとしての活動をスタート。2007年代官山にオープンした理髪店「BARBER BOYS」オーナー兼プレイヤー。2016年男性整髪料ブランド「CHET」のディレクター。2021年Panasonic バリカンのヘアスタイル監修も務める。

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