magnifが選ぶデニムにフォーカスした雑誌・5選
古本の街・神保町で古い雑誌の収集、販売を続けている“雑誌の古本屋”magnif(マグニフ)。MEN’S CLUBやPOPEYEをはじめ、流行通信やan anなど雑誌編集者やファッションデザイナーが「magnifに来れば探していた雑誌が見つかる」というほど、1950年代〜90年代のファッション誌、カルチャー誌など希少なヴィンテージマガジンが店内にはずらりと並んでおり、国内外問わず多くの方々から支持されています。今回は店主である中武康法さんに「magnifが選ぶ、デニムにフォーカスした雑誌・5選 」を紹介してもらいました。







「magnifが選ぶデニムにフォーカスした雑誌・5選 」
No.1 Free & Easy

2009年10月号 ¥1,000+Tax
1998年〜2015年にかけて出版された男性ライフスタイル誌。「60年代のメンクラ、70年代MADE IN USAカタログ、 ポパイのイズムを受け継いだライフスタイル誌です。当企画を頂いた際、初めに浮かんだのがこの号になります。毎年デニム号を発売していたのですが、この号はアイテムのディテールカットが多く、デニムの教科書的な意味でセレクトしました」
No.2 チープ・シック

2018年第21刷 ¥1,800+Tax
1975年にアメリカのふたりの女性ジャーナリストによって書かれ、2年後に作家の片岡義男氏が翻訳。「今回、セレクトした中で再版されているファッションの哲学書的な一冊です。主にスタンダードでベーシックなアイテムや、ファッション写真で構成しています。元々作業着であるジーンズがどうしておしゃれ着になるのか?など基本を見つめなおすのに最適な一冊」
No.3 Levi's BOOK

1987年 Vol.3 ¥1,500+Tax
ジェームス・ディーンをイメージキャラクターに用いたリーバイスジャパンが発刊していたLevi’s BOOK。「渋カジブームと呼応するかのように発刊されたカタログ冊子。商品ごとにレザーパッチやボタンフライ等のディテールが解説されています。ヨーロピアンジーンズの打ち出しなど、商品構成からその時の流行が垣間見えるような、貴重な資料です」
No.4 Olive

1990年 NO.187 ¥1,800+Tax
雑誌マニアからファッション通まで幅広くファンが多いOlive。「人気の高いデニムスナップ号です。約20年前のデニム号ですが、表紙のコーディネートやサイジング、全国ジーンズ・プリンセスの着こなしは現在の空気感にピッタリです。また、女性スタイリストさん達によるデニム談義も必見です」
No.5 HOLIDAY

1958年10月号 ¥5,000+Tax
HOLIDAY MAGAZINEは1946年〜77年までアメリカで出版。独創的なレイアウト、新進気鋭なフォトグラファー、著名な作家も数多く寄稿した伝説のライフスタイル雑誌。「これは表紙の写真がカッコ良くてセレクトしました。テキサスのカウボーイを撮影したものですが、本来のワークウェアとしてのジーンズの魅力が伝わってきます」

1976年宮崎出身。古書店マグニフの店主。2009年、神保町に古書店「magnif(マグニフ)」を開業。ヴィンテージマガジンを中心とした品揃えは瞬く間に注目を集め、服飾メーカー、デザイナー、ファッション雑誌編集者が足繁く通う店となった。神保町で店舗経営のほか近年ではアパレルショップ、百貨店でのイベント協力など、勢力的に古本の魅力を伝えている。
店舗情報
東京都千代田区神田神保町1-17
03-5280-5911
HP:http://www.magnif.jp/
Instagram:@magnif_zinebocho