樅山敦による連載企画、「映画とデニム」
BARBER BOYSの樅山さんによる連載企画、「映画とデニム」。映画やファッションにも造詣が深く、デニムの魅力が存分に味わえる映画をコラムと共に紹介します。
理由なき反抗/ニコラス・レイ監督作品/1955年公開
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2166.jpg)
役者の演技とともに、映画の世界観を作っているのが衣装や小道具。「銀幕の名品」ってやつだ。「アンタッチャブル」「アメリカン・ジゴロ」はジョルジオ・アルマーニのスーツ。「華麗なるギャツビー」はロバート・レッドフォードの衣装がラルフ・ローレン。スティーブ・マックイーンがスタント無しで挑んだ「ブリット」車はフォード・マスタングGT。カルト的な人気を博す「バニシング・ポイント」の車がダッジ・チャレンジャー。すべてアメリカの名品だ。
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/11277」.png)
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2222.png)
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2162.jpg)
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2163.jpg)
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2164.jpg)
デニムも立派な名品。象徴的な存在は「理由なき反抗」のジェームズ・ディーンが履いたリーのライダース101z。新鮮だったと思うし、風格が圧倒的で、若者の反抗を象徴するアイテムとなった。「荒馬と女」のマリリン・モンローは、大切に磨き続けてきた感性がセクシーというより可愛らしく映る。白シャツをインの、リーバイス701で飾らない美しさが水々しい。
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2167.jpg)
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2169.jpg)
他にも「ブルース・ブラザース」のサングラスは1952年に誕生したレイバンのウェイファーラー。ブラック・スーツにブラック・タイで世界に知らしめた。スニーカーは「卒業」でダスティン・ホフマン が履いたコンバースのジャックパーセルよろしく「フォレスト・ガンプ」ナイキ のコルテッツ。
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2170.jpg)
デニムやスニーカーはクラシック・スタイルにモダン・エレメントをミックスして復刻してるから、映画を真似てみると、楽しいことになると思うよ。コスプレにならないようにね。やり過ぎは禁物だよ。
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2217.jpg)
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/99991_.png)
今月、なに読みましたか?
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2092.png)
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2091.png)
GWにギャラリーでイギリスのバンド「THE SMITHS」のポスター展。またまた井出さんが…。そしてZINEも製本されてて、買っちゃいました。80年代、スミスのジャケ写は毎回カッコ良かった。東京に井出さんがいてくれて、本当に良かった。ボクと世代が一緒なのかなぁ?
お酒、なに呑んでますか?
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/83670D27-F74C-478C-83E1-FAD7D4E1FB28.jpg)
日本は清らかな水が豊富、だから米も育つし日本酒も作れる。と言って、あとずさるような酒。
ボクのサントラを聴いてみませんか?
今回、挙げた映画はアメリカのブライト・サイド、日本人の心にも触れた、「バニシング・ポイント」以外は。この映画はアメリカのダーク・サイド。ブラック・ミュージックもブライト・サイドはモータウンやスタックス。ダーク・サイドは甘〜くスローな「甘茶ソウル」。ボクの潜在意識に触れた、やるせな〜いブラック・ミュージック。名付け親はアート・ディレクター&デザイナーのテリー・ジョンソンこと湯村輝彦さん。誰〜も知らないソウル盤を中古レコード屋で掘って見付けた激レア・アイテム。ちなみに永井博さん、ヒロ杉山さんの師匠。魅力的でしょう!ボクが湯村さん目線で選曲したベッド・タイムのとっておき媚薬プレイリスト。是非!
![](http://www.kaihara-denim.com/wp/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2251.jpg)
樅山敦
福島県いわき市出身。1989年からヘア&メイクアップアーティストとしての活動をスタート。2007年代官山にオープンした理髪店「BARBER BOYS」オーナー兼プレイヤー。2016年男性整髪料ブランド「CHET」のディレクター。2021年Panasonic バリカンのヘアスタイル監修も務める。