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なぜ、LEVI’S®はカイハラ製のデニムを選んだのか?

リーバイス®︎のヴィンテージアーカイブの中から選りすぐったアイテムを忠実に再現し、復刻させた珠玉のコレクション「LEVI’S® VINTAGE CLOTHING(以下、LVC)」。カイハラは2019AWより、そのデニムファブリックのサプライヤーを務めることになりました。なぜ、リーバイス®︎はカイハラを選んだのか? その理由をLVCディレクターのポール・オニール氏に聞きました。

1970年に絣製造からデニム生地製造に転換したわずか3年後の1973年から、カイハラはリーバイスのデニム生地の製造を続けてきました。そして一昨年には、コーンミルズ社のアメリカ工場閉鎖にともない、リーバイス®︎のアイコンである501®︎の一部のデニム生地のサプライヤーとなり、カイハラとリーバイス®︎はさらに密接な関係を築いています。そしてこの度、LVCへの生地の供給もスタート。こだわり抜いた上質な生地で世界中のデニムラバーたちを魅了し続けています。今回は、デニムのトップブランドであるリーバイス®︎が、カイハラデニムを選んだ理由、そして今後の展望について、LVCのディレクターであるポール・オニール氏にインタビューしました。

−501®︎にカイハラデニムが採用されるというニュースは日本でも多くの人を驚かせました。どのような理由でカイハラデニムを選んだのか教えてください。

ポール:リーバイス®︎は40年以上の長きにわたり、カイハラと協業を続けてきました。私自身、LVCのジーンズにカイハラデニムを使ってきましたが、1967年モデルの505™️のデニム生地が一番のお気に入りです。もう10年近く使い続けていますが、信じられないほどオーセンティックで、幻想的な陰影があり、洗って着込むほどに美しさを増していきます。まさしく、1960年代のクラシックデニムのような雰囲気があるのです。コーンミルズ社の工場が閉鎖することになり、同社のデニム生地を501®︎で使えなくなることがわかった時、私の頭に真っ先に思い浮かんだのが、505™️で使っていたカイハラの生地を採用することでした。そのアイデアが、カイハラとともに501®︎の生地を新たに開発していくという試みにつながりました。

左:1953モデル TYPE II トラッカージャケット ¥37,800
右:1961モデル TYPEIIIトラッカージャケット¥37,800

−501®︎にカイハラデニムを実際に採用してみて、他のメーカーのデニム生地とどのような違いを感じますか?

ポール:まだ採用してから間もないので、これまで知らなかったカイハラデニムの魅力を発見している最中です。しかし、我々は出来栄えにとても満足していますし、これからもカイハラとともに仕事をし、カイハラデニムを使い続けられることに興奮しています。

1944モデル 501® ¥30,240

−今後、カイハラとどのような未来を築いていきたいと思っていますか?

ポール:まず、美しい本物のデニム生地を開発し続けて欲しいと思っています。また、最近、私達が取り組んでいるジーンズのビスポークサービス「LOT NO.1」に向けて、現代的で革新的な生地を開発して欲しいと考えています。カイハラとともに働き続けることで見えてくる未来がとても楽しみです。

−LVCの2019AWコレクション「FOLK CITY」のイメージビジュアルがとても印象的です。どのような世界観を表現しようとしているのでしょうか?

ポール:今回のコレクションは、1960年代初頭のニューヨークのグリニッジビレッジに焦点を当てています。当時はアメリカのフォークミュージックがリバイバルしつつある時期で、グリニッジビレッジはその中心地でした。そこにボブ・ディランやカレン・ダルトン、フィル・オックスといったミュージシャンたちが集まり、多くの曲が作られました。彼らはリーバイス®︎が理想とするようなスタイルをしていましたし、おそらく501®︎や551®︎Zを穿いていたことでしょう。そうした世界観をイメージビジュアルでは表現しています。

−最後に、あなたにとってデニムとはどのような存在でしょうか?

ポール:デニムはワークウェア用の生地としてその歴史が始まり、1950年代にはジーンズが反抗の象徴になります。そして、現代では、デニムを使ったジーンズは、誰もが身につけられるものになりました。そのようにデニムが発展してきたのは、ファブリックの純粋な美しさゆえでしょう。また、デニムは所有者とともに変化し、進化するという他のファブリックにはないユニークな特徴を持っています。私はそんなデニムの可能性を探求することが大好きで、日々、デニムから多くを学んでいます。

 

デニム愛にあふれるポール氏が手がけたLVCのコレクションを身につけて、ぜひカイハラデニムの真骨頂を体験してみてください。

 1966モデル501®JEANS RIGID   ¥30,240

 

SHOP DATE

7月26日(金)東京・原宿のキャットストリートにオープンした「リーバイス 原宿フラッグシップストア」。売り場面積は約527平方メートルでアジア最大級。注目すべきは世界に“一つ”だけのジーンズを“いち”から作ることができるオーダーメードサービスの“LOT NO.1”。ロンドン、パリ、ニューヨーク、サンフランシスコに続く世界5店舗目の導入で、アジア初となる。ヨーロッパで修業を積んだ、日本に2人しかいないマスターテーラーが型紙製作から生地選び、裁断、縫製、仕上げと全工程を手作業で行う。

リーバイス® 原宿 フラッグシップストア

住所:東京都渋谷区神宮前6-16-12

TEL:03-6427-6107

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